読みもの
机の上に置かれたスマートフォンと、その周りに散らばった大量のプリント写真

よくある悩み

子どもの写真が増えすぎて整理できない

3年で1万枚。そのうち、見返したのは何枚か

子どもが生まれてから、カメラロールの写真は増え続けます。

私には2人の娘がいますが、過去の写真を数えてみると、毎年8,000〜12,000枚のペースで写真が増え続けていました。運動会や旅行などのイベントがある場合、一気に数百枚の写真が増えるので、当然といえば当然です。

この枚数だけを見れば、子どもと過ごした記録は十分すぎるほど残っていると思います。それなのに、去年の写真を最初から見返したことはありません。こんなに大量にある写真をしっかり見返したことがある人は、ほとんどいないのではないでしょうか。

写真が多すぎて、見る気にならない。見始めても、似た写真が10枚、20枚と続いていて、どれがその日の最高の1枚なのか分からない。スクロールしても終わらない。最後には「よし、時間があるときにゆっくり整理しよう」と思って閉じる。

iOS の写真アプリのライブラリ。同じ場面の写真が12枚続いている

同じ場面が12枚。どれがその日の1枚かは、あとからでは決められない。

これは、整理を怠けているのではありません。数千枚〜1万枚を前提にした整理は、そもそも終わらない作業だからです。

「あとでまとめて」が、整理を止めている

写真の整理が続かない理由は、意志の弱さではありません。作業の設計にあります。

「あとでまとめてやろう」と思った瞬間、その作業は「1万枚をどうにかする作業」に変わります。始めるのに気力が必要で、途中でやめれば中途半端に散らかり、次に開くのがさらに億劫になってしまう。

しかも、あとから整理しようとすると、その日を思い出せないという問題にぶつかります。半年前の火曜日に撮った20枚のうち、どれがいちばんその日らしいか。撮ったときは分かっていたはずのことが、半年経つと分かりません。似た写真が並んでいるだけに見えます。

選べるのは、記憶が鮮明なその日のうちだけです。

過去のカメラロールは、整理しなくていい

ここが、いちばん言いたいところです。

溜まった大量の写真は、整理しなくて構いません。

消す必要もありません。容量が足りているなら、そのまま置いておいていいです。過去の写真を片づけてから始めようとすると、ほとんどの人はその手前で止まります。

始めるのは今日からで十分です。今日から1日1枚ずつ決めていけば、1年後には365枚の「その日のいちばん」が並びます。過去の1万枚は、その後ろでそのまま眠っていて構いません。

整理する目的は、写真を減らすことではなく、見返せる形にすることです。減らさなくても、見返せる形は作れます。

今日の1枚を決める

やることは、1日の終わりにその日の1枚を選ぶだけです。アプリがなくても始められます。

  1. その日に撮った写真を開く(iOS の写真アプリなら、ライブラリの「日別」表示)
  2. いちばんその日らしい1枚を選ぶ。うまく撮れているかではなく、その日を思い出せるかで選びます
  3. お気に入り(♡)を付けるか、「今日の1枚」というアルバムを作ってそこに入れる

これだけです。かかるのは数十秒です。

残りの写真は消さなくていいし、整理もしません。カメラロールはそのままで、「今日はこれだった」という印を1つ付けるだけです。

一枚も撮らなかった日は、逆に撮る理由になります。特別なことが起きるのを待つ必要はありません。ごはんを食べている横顔でも、料理のお手伝いをしている姿でも、その日を思い出せるなら何でも構いません。

続けるために、決めておくこと

3日で止まるか、1年続くかを分けるのは、次の3つです。

  1. 選ぶ時間を固定する。 寝る前、子どもを寝かしつけたあと、通勤電車の中。どこでもいいので、毎日同じタイミングにします。思い出したときにやる、では続きません。普通に忘れます。

  2. 基準を「うまく撮れた写真」にしない。 ピントが甘くても、目を閉じていても、その日を思い出せるならそれで十分です。決める基準が高いほど、選ぶのが億劫になります。

  3. 抜けた日を取り返そうとしない。 3日空いたら、その3日は空いたままでいい。埋めようとすると、まとめて選ぶことになり、「あとでまとめて」に戻ります。

私の実体験ではありますが、1の「選ぶ時間を固定する」は非常に大事です。スマートフォンにリマインダーをセットして忘れないようにしていました。もちろん、前倒しでやれるときはやっていました。

1日1枚を、仕組みにする

お気に入りとアルバムでも始められますが、続けていくと2つ困ることが出てきます。

ひとつは、どの日を決めたか分からなくなること。アルバムに写真は溜まっていきますが、「先週の水曜は選んだっけ?」がひと目で分かりません。

もうひとつは、1年後に見返しにくいこと。アルバムは撮影日が飛び飛びに並ぶだけで、365日の流れとして見る形にはなっていません。

our365 は、この2つを引き受けるために作りました。1日1枚を選ぶと、カレンダーにその日の1枚が並びます。抜けた日は空いたまま見えるので、「昨日は決めていない」がすぐ分かります。1年経てば、365日ぶんが最初から順に並びます。

our365 のカレンダー。1日から13日まで写真が並び、14日以降は空いている

選んだ日にだけ写真が入る。決めていない日は空いたまま見える。

ぱっと見て俯瞰できるのはやはり便利です。サムネイルで毎日どういうことがあったかを振り返れますし、その日をタップすればひとことメモといっしょに写真を見返すことができるので、個人的に重宝しています。

写真は iPhone と iCloud にだけ保存されます。私たちのサーバーには送られません。整理するために写真を外に預ける必要はありません。

1年後のカメラロール

来年の今ごろも、カメラロールの写真は順調に増え続けているはずです。それは構いません。

でも、そのうち365枚だけ、その日のうちに選んだ1枚が残っていれば、1年をはじめから順に見返せます。整理し終わったカメラロールより、見返せる365枚のほうが、たぶん役に立ちます。

今日の分から始めれば、間に合います。


2児の父親の目線で欲しいものを作ります。