ひとつひとつは小さいのに、並ぶと固定費になる
サブスクリプションは、単体で見れば安いものです。月に数百円なら、コーヒー1杯とそう変わりません。
ただ、子どもが生まれてから増えた契約を数えてみると、思っていたより多いことに気づきます。写真の保管、音楽、動画配信、クラウドストレージ、学習系のアプリ。ひとつひとつは小さくても、並べれば固定費です。
私も子どもが生まれてから、Google Drive、Netflix、YouTube Premium、Apple Music 等、色々契約していました。でも、今では契約していたサブスクのほとんどを解約し、そのまま残っているのは Apple Music くらいです。月額で言うと4,000円近く削減しました。
しんどいのは、金額そのものより終わりが見えないことなのだと思います。買い切りの商品なら、払い終われば自分のものになりますが、サブスクは使い続けるかぎり延々と払い続けます。もちろん、機能の追加や拡張などを重ねてより便利にはなっていくのですが、子どもの記録のように10年、20年と残したいものほど、この「終わりのなさ」が重く感じられます。
預かる仕組みだから、月額になる
とはいえ、先に書いておきたいことがあります。サブスクリプション型のアプリが高いとか、良くないという話ではありません。
家族と写真を共有するアプリは、写真をサーバーに預かります。預かった写真を保管し、家族の端末に配信し、消えないように複製を持ちます。この仕組みは、使う人が増えれば増えるほど動き続けます。ストレージも通信も、毎月実際にお金がかかります。
つまり、預かるサービスの費用は、使われている限り発生し続けます。 それを一度きりの支払いで賄おうとすれば、どこかで無理が出ます。10年後もサーバーを動かし続ける約束を、1回の支払いで引き受けることはできません。
だから共有アプリは月額なのであって、これは構造として正しい形です。預かってもらっている以上、預かり続けるための費用を払うのは筋が通っています。
預からないなら、買い切りにできる
our365 は、写真をサーバーに送りません。写真は iPhone と、お使いの iCloud にだけ保存されます。私たちは写真をお預かりしていません。
預からないので、利用者が増えてもランニングコストが積み上がりません。 1人が10年使い続けても、私たちの側で動き続けるサーバーはありません。毎月の費用が発生しないものに、毎月の支払いをお願いする理由がありません。
だから買い切りにしています。月額にしない理由が先にあったのではなく、預からない設計にした結果、買い切りが成立したというほうが表現としては正確です。
この考え方は、これから先も変えるつもりがありません。裏を返せば、今後 our365 に写真を預かる種類の機能——たとえばご夫婦の端末のあいだで同期する仕組みのようなもの——を作るとすれば、その部分は月額をお願いすることになるはずです。 預かれば費用は発生し続けるので、前の節に書いた理屈が、そのまま自分に返ってくるだけです。
ただし、そのときも今ある機能を後から月額に変えることはしません。 買い切りで手に入れたものが、あとになって月額に化けるのであれば、買い切りと呼んだ意味がなくなります。預からない機能は買い切りのまま、預かる機能を足すならその分だけ。線はそこに引いています。
価格モデルの違いは、アプリの良し悪しではなく、写真を預かるかどうかの違い(つまり、月額のランニングコストが発生するかどうか)から来ています。共有アプリと our365 のどちらが安いか、という比べ方はあまり意味がありません。やっていることが違うからです。
何が無料で、何が Family PRO か
課金の線引きはこうなっています。
| 無料(ずっと) | Family PRO | |
|---|---|---|
| 投稿・閲覧 | ○ | ○ |
| リマインダー・ウィジェット | ○ | ○ |
| 書き出し・iCloud バックアップ | ○ | ○ |
| きょうだいの分(2人目以降) | — | ○ |
| 生まれた日からさかのぼって投稿 | — | ○ |
お子さま1人の1日1枚を残すだけなら、無料のまま完結します。 期限もありません。続けるために必要なリマインダーとウィジェットも、写真を手元に取り出す書き出しも、無料に入れてあります。
Family PRO は ¥1,500(税込・買い切り、2026年9月時点)です。お支払いは1回だけで期限はなく、Family PRO に月額課金や解約の手続きはありません。最新の価格と内容はトップページの料金をご確認ください。
無料と有料を線引きする基準は、1日1枚を続けるために必要な機能は無料にする、でした。リマインダーも書き出しも、続けるためと守るための仕組みです。ここを有料にすると順番が逆になります。
Family PRO で拡張される2つの機能は、ある程度使って習慣化したあとに欲しくなってくる機能です。きょうだいの分はカレンダーがもう1つ増えますし、さかのぼり投稿は「これで続けよう」と決めてから必要になります。
ちなみに、どの写真を選ぶかという話そのものは、子どもの写真が増えすぎて整理できないで触れました。
買い切りの弱点も、書いておきます
買い切りには、月額にはない不安があります。それは、「作った人がいつまで続けてくれるのか」という不安です。
月額のサービスは、払っている間はサポートが続くという期待が持てます。買い切りは支払いが終わっているぶん、更新が止まったときに何も言えません。この不安はもっともだと思うので、少しだけ安心できる話を2点、書いておきます。
ひとつは、維持費が小さいこと。 写真を預かっていないので、利用者が増えても私たちの固定費はほとんど増えません。続けるための負担が軽い設計は、そのまま続けやすさに繋がっています。
もうひとつは、写真が手元にあること。 our365 の写真は最初から iPhone と iCloud に保存されています。アプリの中だけに閉じ込められている写真はありません。書き出しの機能も無料で使えます。仮に将来このアプリが更新されなくなったとしても、一番大事な写真そのものはあなたの手元に残ります。
買い切りのアプリを選ぶときに本当に確かめるべきなのは、価格ではなく、この部分だと思います。アプリの作り手がいなくなっても、中身のデータをちゃんと取り出せるかどうか。取り出せるなら、買い切りは安心して選べる形になります。



